歯周療法

歯周病とは?


歯周断面図 歯周病は、歯の周囲にある歯を支える組織(歯周組織)が炎症で破壊される病気です。
歯周組織には歯肉・歯根膜・歯槽骨・セメント質があります。
歯周病の中でも 辺縁性歯周炎のことを、歯槽膿漏と呼びます。
辺縁性歯周炎は加齢による歯周組織の変化に、細菌感染が加わったものと考えられています。

歯周病の症状

歯周病の多くは重症になるまで無症状なので、
自覚症状が出たときには、かなり進行している場合が普通です。
以下のような症状がみられたら、歯周病を疑います。
  • 歯磨き時の出血
  • 歯の動揺
  • 歯の長さが長くなる
  • 歯と歯の間にすきまができる
  • 歯肉がムズムズする
  • 歯肉の色が黒ずんだ赤・或いは暗紫色をしている
  • 歯肉を押すと膿が出る
  • 朝起きたとき、口の中がネバネバする
  • 口臭がある
  • 歯の表面に汚れがついていたり、歯石がついていたりする
  • 歯肉が歯に沿って赤くなっていたり、腫れぼったくなっている
    (ただ女性の場合は、プラークや歯石がほとんどなくても、
    生理中や妊娠中にホルモンのバランスの変化によって一時的に歯肉炎になることがあります)

歯周病の分類

正常な歯肉 左は正常な歯肉の写真です。
歯周病を大まかに分類すると以下の二つに分けられます。
歯肉炎
歯肉炎
一番目は、単に歯肉だけにしか病変がない場合です。
  • 歯周ポケットの深さが3mm以内です。
  • 歯肉との境目にプラーク(歯垢)の存在を認め、 場合によって歯石が表面付近に付着しています。
歯周炎
歯周炎
次は歯槽骨にまで病変が及んでいる場合です。
  • 歯を支えている骨(歯槽骨)まで炎症が波及し、 その為、歯槽骨が融け初めて歯の動揺が見られます。
  • 歯周ポケットの深さは3mm以上です。
    プラークの存在は当然ですが、歯石が歯肉の内側まで付着しています。
一般的に自覚症状が出るのは、歯槽骨にまで病変が及んでいる場合が多いです。

それぞれの症状と治療

  • 歯肉にだけしか病変がない場合(歯肉炎):

    歯石除去と正しいブラッシングで治る場合が殆どです。

    症状としては、歯肉の腫れ・出血・色調の異常が主たるものです。

    健康な歯肉の色調は、綺麗なピンク色をしていますが、 歯肉に炎症があると、赤みがかっていたり暗紫色をしています。
  • 歯槽骨(歯を支える骨)にまで病変が及んでいる場合(辺縁性歯周炎):

    歯石除去・ブラッシングは、もちろんですが、 他に外科的な処置が必要となります。

症状は
  • 軽度の場合、
    歯肉炎とあまり変わりなく見えます。
    ただレントゲンを撮ってみると、骨にも変化が認められます。
  • 中度以上の場合の症状としては、 歯肉よりの排膿・動揺が歯肉炎の症状に加わります。
    排膿は、歯肉を押してみた場合、
    歯と歯肉の間(歯頸部)より白っぽい液体が出る程度の場合が多いので、 ご自分でチェックなさる場合は、押してみる必要があります。
    動揺については、
    動きを自覚するようになる前に、歯と歯の間にものが挟まりやすくなったように感じたり、 噛むときに以前と比べて力が入らなくなったというようなことが自覚症状として現れます。
    このうち、後者の方は上下にまで動き始めたという状態ですので、もう手遅れと考えるのが一般的です。
統計的に歯の喪失原因をみると
齲蝕(「うしょく」・虫歯)によるものが50%・歯周病によるものが50%となり、 歯科の二大疾患と称されています。

数字ではこうですが、詳しくみると、齲蝕により失う数は10年に1本であるのに対し、 歯周病は50歳代の10年間にまとめて10〜20本の歯を喪失します。
これは、自覚したときにはすでに手遅れで抜歯以外の方法を選択できないことによります。

意外なことに、歯頸部(象牙質)知覚過敏症も、歯周病の一種です。

他には、咬合性外傷も歯周病の一種です。

これは、噛み合わせの不具合により、歯周病の症状が現れるものです。

清掃不良が 歯周病の原因の多くを占めますが、他には内科的な疾患や、その治療による場合もあります。

内科的疾患の代表は糖尿病です。
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