インプラント
インプラントとは、どんなものか。
近年、マスコミ等で話題になっているので一度は名前を聞いたことがあったり、 見たことがあるものだと思います。 最初に図で断面を見てみましょう。 骨の中にネジが見えます。これがインプラントの正体と言えます。 簡単に言うと、その上に被せ物の土台となる金属を入れます。 で、またその上に人工の歯を入れるというわけです。 |
こうやって、ご自分の歯を失った場所の骨の中に差し込むわけですから、当然、使用感・見た目とも違和感なく入れられます。
それがインプラントだと言えると思います。
ただ、長所ばかりが強調されていますが、欠点もあります。
インプラントの欠点
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維持管理が義歯より面倒
早期に歯牙を喪失した場合は、口腔内の衛生環境が劣ることが多い為、維持管理が困難である。
これは、歯槽骨の中に異物を入れるわけですから、完璧な清掃が求められます。
それが、不完全なわけですから、言わずもがなですね。
清掃が不完全だと感染を起こしやすく、起こした場合、インプラント自体を除去すると共に、 骨(腐骨を形成している場合が多い為)も切除する必要が出てくる場合が多いようです。
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適応症に制限がある
次に、歯槽骨の厚みによっては使用できるインプラントの種類が限られるということです。
特に上顎では上顎洞との距離が短い場合が多いので、適応とならない症例も多く見られます。 -
高価
インプラント自体も保険の適応外ですが、それを使用した場合、上部構造も当然保険の適応外となり、 非常に高額となることです。
※ 上部構造:義歯・ブリッジ等、上に入れる補綴物のこと
最近になって言われ始めたこと
寝たきりや痴呆になった場合の管理の問題が指摘されています。