小児の歯科治療
保護者の立ち会い
親が立ち会える場合と、そうでない場合があります。ここでは親が立ち会える場合の、利点・欠点を最初に述べます。
立ち会えない場合は、その逆と考えていただけば良いでしょう。
-
立ち会える場合の利点
親子でしか通じない表現を使ってのコミュニケーションができる。
親の励ましが子供を安心させる。
-
立ち会える場合の欠点
どうしても親に頼ってしまい、歯科医やアシスタントの言葉に耳を傾けてくれない。
歯科に行く前に
これは当然のことですが、必ず歯磨きを済ませます。忘れている親御さんや信じられないことに食べ物を食べながら来院する小児が多くみられます。
排泄も同じです。
他には、泣き騒ぐ小児の場合は汗をかきますから、着替えも用意して行った方が良いと思います。
満腹・空腹のどちらでも気分が悪くなったり、嘔吐し易くなったりします。
受診する前は 消化のよいものを少し食べるだけにします。
治療の後
麻酔の後、子供は感覚が鈍くなったのを面白がり、或いは腫れたような感じがするため、 唇や頬を噛んだりひっぱったりします。説明しておいても噛んで傷を作って来る場合がとても多いので、しつこく注意するようにします。
噛んでしまった場合は、大きく腫れ上がって驚くものです。
親御さんへのお願い
他科でもそうですが、歯科は怖いという先入観を植え付けられている小児が多いです。何かやった場合の戒めとして「そんなことやるとお医者さん(歯医者さん)に連れて行く」とか、 「注射してもらおう」とか、そういう言葉を無意識のうちに使っていませんか?
保護者のそういった言葉が、子供達に「医者(歯医者)は怖い」という先入観を抱かせ、 結果、恐怖のあまり「暴れる・泣く」という結果となります。
いざ治療となったとき、いきなり「怖くないのよ」と猫なで声をかけても、 子供は以前聞いた「医者(歯医者)は、怖い」の言葉を覚えています。