子供の歯磨き
歯磨きを最初から喜んでやらせる子供は皆無だと考えてもよいと思います。最初は、嫌がるのを無理矢理やるということになります。
やり方
「頭を膝の上に置いて仰向けに寝かせて」と色々な本には書いてありますが、 これは嫌がらずにやらせる子供にだけしか通用しない磨き方です。実際には、頭を親の両膝の間に挟み込むようにします。
そうすると身動きが制限されるので、比較的やり易いと思います。
なるべくならば、他のことに意識を集中させるのが一番だと思いますが、 どうしても力ずくという感じになるのは否めません。
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やるべき時
毎食後が基本です。
特に就寝前には念入りなブラッシングが必要です。
就寝時は普段より唾液の分泌が少ないので自浄作用が働きにくくなります。
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やるときのポイント
特に注意する部位は、咬合面(噛み合わせる面)・歯頸部(歯と歯茎の境目)・ 隣接面(隣の歯との間)です。
歯頸部については舌側は嘔吐反射が起こりやすい為、 舌の力を抜くようリラックスさせることが大切です。
頬側は口を大きく開けさせると、頬粘膜と歯肉との間が狭められるので、 半開口の状態の方がやりやすいと思います。
唇側は唇を反対側の手で広げるようにしてやると、やりやすいです。
隣接面は歯ブラシだけでは、なかなか磨けない部位です。
ここについてはデンタルフロスが活躍します。
今はホルダーに最初から付いているタイプのもの(例:ウルトラフロス等)があるので、 そういったものを利用するのが良いでしょう。
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赤ちゃんの場合
就寝前や毎食後(授乳後)に、お白湯を少しでもよいですから、飲ませるようにします。
歯が生えてきたら、最初はガーゼを指先に巻き付けたもの等でこすって、 ブラッシングの練習を兼ねます。
前歯が生えそろってきたら、本格的なブラッシングのスタートです。
しかし、あくまでも最初は歯ブラシに慣れさせるのが目的と思ってやります。
ご参考までに
我が家の場合ですが、子供が少しばかり大きくなると、 ブラッシングをした後の仕上げ磨きをとても嫌がるようになりました。
そこで最初に親がブラッシングし、その仕上げを子供にやってもらうという形を取るようにしましたら、すんなりやらせてくれるようになりました。
これは3歳位以後のことです。
それくらいの年齢になるとプライドをくすぐるのも「手」です。
それまでは前述の通り、無理矢理やっていました。
歯磨き粉について
結論を先に言うと使う必要はないと思います。
単に汚れを落とすだけでしたら、なんら他の物を使わなくとも物理的にこすり落とせば良いわけです。
それに、あの味と泡のせいで、長時間のブラッシングができない場合さえあります。
ただ、茶渋などが沈着し易い場合は、少量使っても良いでしょう。
使うのでしたら、フッ素 の含まれている歯磨き剤をお薦めします。
フッ素の局所応用のために使う場合は、汚れを落としてから多めに使って下さい。この場合は、1.5cmくらい使っても良いでしょう。