唾液の作用

いつも口の中に出てくる唾液。
これは消化を助ける以外にも色々な役割を持っています。
消化・溶解のような咀嚼・嚥下の補助としての役割は、唾液の作用の一つでしかありません。
ここでは齲蝕の予防としての唾液の作用について簡単に説明します。

唾液の作用

抗菌作用
洗浄作用
希釈作用・緩衝作用
ペリクル形成
歯牙の成熟
再石灰化

このような作用があるのですから、唾液の分泌が少ないということは、 齲蝕になりやすいということだと言っても過言ではないと思われます。
「虫歯は夜作られる」とか、「就寝前の歯磨きは特に念入りに」等と言われるのは、 就寝時には唾液の分泌が止まってしまうからです。
洗浄・希釈等の作用はともかくとして、唾液中に含まれるカルシウムやリン酸イオンには、 エナメル質の再石灰化や歯牙の成熟を促す働きがあるのですから、 唾液の重要性がおわかりになると思います。